残業時間の計算に関する問い合わせ

SUMIFSを使った残業時間集計

上図の様なEXCELに蓄積されている勤務データの中から特定の月の残業時間を集計したいのですが、その方法を教えてもらえませんか?

EXCELのデータを月別に分ければいいんじゃないの?

データの複製を作ってしまうとデータの整合性を保つことができなくなるため、EXCELシートを分けたくありません。

データを一元管理することはとてもいいことだね。
SUMIFS関数を使用して集計する条件を複数指定(範囲)を指定すれば、特定月の集計ができるよ。

そうなんですね。そのSUMIFS関数の使い方を教えて下さい。

自分で調べたらできるよ。

2025年1月の残業時間を集計をしたいので、集計セルに=SUMIFS($J:$J,$A:$A,”>=2025/1/1″,$A:$A”<=2025/1/30″)
と設定し、1月分が集計できました。
ただ、日付の指定にセルの値を使用しようと思い設定してみたのですが、正しく集計されないので、設定方法を教えて下さい。

仕方ないですね。
集計開始日をA4セルに集計終了日をA6セルに登録し、そのセルの値に基づいて集計する数式を設定しますね。
=SUMIFS($J:$J,$A:$A,”>=”&$A4,$A:$A,”<=”&$A$6)


集計開始日が月初日で集計終了日が月末日であれば、ひとつのセルに日付を登録することで集計することは可能だよ。
具体的にはA2セルに集計月の日付(月中の日付であれば月初日とか月末日にこだわらない)を登録し、集計開始日のA4セルに”=eomonth(A2,-1)+1)”と数式を設定し、集計終了日のA6セルに”=eomonth(A2,1)”と数式を設定すれば、日付の変更は一か所のみにできるけど。


集計開始日のA4セルに”=eomonth(A2,-2)+16)”と設定し、集計終了日のA6セルに”=eomonth(A2,-1)+15″と設定すれば、残業集計対象日付の変更は一か所のみにできるよ。


データのシートを”勤務データ”という名称としてそのシートとは別のシートを同じブック内に追加します。その追加したシートのC2セルに集計月の日付(月中の日付であれば月初日とか月末日にこだわらない)を登録し、集計開始日のC3セルに”=eomonth(C2,-1)+1)”と数式を設定し、集計終了日のC4セルに”=eomonth(C2,0)”と数式を設定します。
そして、残業時間集計セルには以下の数式を設定します。
“=SUMIFS(勤務データ!$J:$J,勤務データ!$A:$A,”>=”&C3,勤務データ!$A:$A,”<=”&C4)”
これでデータシートとは別のシートで残業時間集計ができるようになったよ。

時系列に残業時間の集計を求めたい場合の例も掲載しているので、参考にしてくださいね。
D5セル(2025年2月分の集計)には”=SUMIFS(勤務データ!$J:$J,勤務データ!$A:$A,”>=”&D3,勤務データ!$A:$A,”<=”&D4)”と設定します。
E5セル(2025年3月分の集計)には”=SUMIFS(勤務データ!$J:$J,勤務データ!$A:$A,”>=”&E3,勤務データ!$A:$A,”<=”&E4)”と設定します。
F5セル(2025年4月分の集計)には”=SUMIFS(勤務データ!$J:$J,勤務データ!$A:$A,”>=”&F3,勤務データ!$A:$A,”<=”&F4)”と設定します。

残業時間集計例
