年末調整の保険料控除計算が簡単にできるEXCELシート

年末調整保険料控除計算 Excel関数
年末調整保険料控除計算

年末調整の保険料控除申告書に関する問い合わせ内容

社員さんから年末調整についての問い合わせがありました。

世の中では年末調整を電子化することで楽になるとか言ってますけど、うちの会社は楽になるのですか? 保険料控除とか計算するの面倒くさいのですけど何とかなりません?

世の中はクラウド人事労務システムを使って簡単に年末調整ができるみたいで、代表的なシステムには『マネーフォワード』、『SmartHR』、『Freee』、『オフィスステーション』などがあるけど、うちの会社には導入する予定もないしね。

国が提供している年末調整アプリも従業員の皆さんが使うには、まだ、ハードルが高そうだし、例年どおり申告書を配って、記入してもらって回収して年末調整計算するしかないですね。

今の時代に紙ですか!! 目視チェックや電卓での検算を止めさせてもらえないですか?

そうですね、保険料控除も上限があるのに、自分の加入している保険の控除証明書を全部提出する人や計算間違いも多いし、結局、すべて検算しないといけないので大変ですよね。

せめて保険料控除申告書をEXCELシートで提供して、保険料を入力すれば保険料控除額の自動計算してくれるとか、控除額の上限がわかるようにするとかすれば、ミスも減るのではないですかね。

それはいい考えですね。

じゃあ、お願いします。 もう9月なので早く作成して配ってくださいね。

げっ!

まあ、今年は大きな税制改正もないみたいですから、なんとか頑張ってみます。

条件にする金額とかべたで設定していますけど、できましたよ。

年末調整の保険料控除申告書用EXCELシート

年末調整保険料控除計算

年末調整保険料控除計算EXCELシート

ここからダウンロードして下さい。

セルにロックをかけていないので、式を壊さないように注意して下さい。

保険料控除申告書用EXCELシートで使用している関数

IF関数

保険料控除額の上限判断や一般保険と個人年金の新・旧制度の判断等に使用しています。

例:旧制度一般保険料の控除額計算(セル Y40

旧制度の一般保険料(セルK39)が25,000円以下:セルK39の金額)

旧制度の一般保険料(セルK39)が25,001円から50,000円まで: セルK39の金額×1/2+12,500円

旧制度の一般保険料(セルK39)が50,001円から100,000円までセルK39の金額×1/4+25,000円

旧制度の一般保険料(セルK39)が100,001円以上: 50,000円

上記の条件を関数で設定すると以下のようになります。

=IF(K39<=25000,K39,IF(K39<=50000,ROUNDUP(K39*0.5,0)+12500,IF(K39<=100000,ROUNDUP(K39*0.25,0)+25000,50000)))

ROUNDUP関数

保険料控除額計算の切り上げ処理に使用しています。

例:旧長期損害保険料の控除額計算(セル BU41

=IF(IF(BT37<=10000,BT37,ROUNDUP(BT37*0.5,0)+5000)<=15000,IF(BT37<=10000,BT37,ROUNDUP(BT37*0.5,0)+5000),15000)

保険料控除申告書用EXCELシートで使用している設定

データの入力規則

保険料区分の入力にデータ入力規則を設定しています。

例:一般保険料の新旧区分入力(セル AF23~AF32

入力規則の設定

入力規則の設定

ありがとうございました。

でも、政府は働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)とか言っているのだから、こんなEXCELシートでやらせないで年末調整ソフトをもっと使いやすくすればいいと思うのですけどね。

氏名とか住所もいちいち入力させるのではなく、その部分もマイナポータルと連携し、出来るだけ入力をさせない工夫が必要ではないかと思います。

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